藤原 智美 (著) 検索バカ
藤原 智美 (著) 検索バカ
著者の小学校6年生の時の行動が印象的でした。
学級委員として、給食の時間を静かに保つように言われた著者ですが、言葉では効果がありません。そこで、黒板に騒がしい人の名前を書くことにしたのです。すると、たちまち場のクウキが変わり、その教室は学校で一番静かな教室になります。その感覚に著者は酔いしれます。さらに、教室が静かになって騒がしい人の名前が書けなくなると、今度は静かな人という欄を設け、名前を書いたそうです。すると、もともと静かな部屋が戦前の軍国主義の時代にもなかっただろうかというような静けさに覆われます。咳払い一つが、騒がしい人と書かれる理由になるのです。著者は楽しくてしかたなかったそうです。
担任の「もうやめなさい」の一言で、ファシズムのような状態は突如崩壊しますが、この逸話はクウキの持つ本質、力の支配をとてもよく表していると思います。
私は「クウキを読め」という言葉を聞いたら、即座に「もっと卑屈に生きろ」と言われたのだ、と思うようにしています。
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