斎藤 公子 (著) 生物の進化に学ぶ乳幼児期の子育て
斎藤 公子 (著) 生物の進化に学ぶ乳幼児期の子育て
Reikoさんのブログ で紹介されていた本です。
著者は戦後の混乱期にさくら・さくらんぼ保育園を作り、多くの園児や脳障害をもった子供を救ってきた先生です。
その手法は科学的であり、フェルデンクライスメソッドと共通するところもたくさんあります。
この本を読んでとにかくびっくりさせられたのは、山堀りをやった後の子供の絵の変化です。
山堀りというのは、トラックで土を運んできて大きな山をつくり、そこに園児20人が三ヶ月かけて中心に向けて20個の穴をほるというものです。3ヶ月の間、絵は描かず食事と昼寝以外はずっと穴を掘り続けます。
穴掘り前は、家と人形のような人物が描かれたよくある絵です。 ところが穴掘り後は、ちょっと見たことがないくらい豊かで世界に開かれた幸せそうな絵になっているのです。
物事を表面的に考えている大人たちは、幼児の早期教育などをやっているようですが、基礎的な回路ができていない子供にそんなことをしたらどんな結果を生むのかよく考えてほしいと思います。
人間の脳は生まれたときに一番たくさんの細胞とニューロンを持っており、よく使われるニューロンは強化され、使われないものは消えていきます。それが学習の際に脳で起こっていることです。 これは大人でも同じことです。フェルデンクライメソッドでは、普通は行わない動きをあえて行うことによって、いろいろな可能性があることを学んでいくのです。
ふと思ったのですが、まったく絵が描けなかった私がちょっと本を読んだだけで描けるようになった背景には、フェルデンクライメソッドによる基本能力の向上があったのかもしれません。
子供を持つ親や教育関係者にぜひ読んでもらいたい本です。この本は、将来に備えてマカロニさんにプレゼントします。
Reikoさん、すばらしい本を紹介いただきありがとうございました。
- Category(s)
- books2009
- The URL to Trackback this entry is:
- http://lightson.dip.jp/blog/seko/2136/tbping
【子ども達の絵~山堀りbefor & after】は
「一体何が彼らの中に起こったの!?」という感じです。
あの絵を見たから、斎藤公子さんの本を買いました。
山堀りのあと、「絵を描く」という出力があったから
私たちは目で見てその違いを知ることが可能ですが、
表に出てきていない、出せていないことが
子どもの中には山ほどあるんだろうな、と思います。
3歳で漢字を書く、九九の暗唱ができる、英単語を発音できる・・・
そんなところしか見えないなんて、大人になるまで何してきたのかな?
と思います。
子どもから大人になる間もずっと「成長」「発達」があるのかどうか
怪しくなってきました。
でも、大人だってたぶん、就学前児童ほどじゃなくても
きっと発達できると思います。
(彼らほど短期間・劇的はムリでも)
私もあの絵を見たときに、知らないうちに声が出ていました。
絵を描いた子から、私の心に「世界はこんなにすばらしい」というメッセージが確かに届きました。
たくさんの人に読んでもらいたい本ですね。